カツセマサヒコさん 阿部広太郎さんが語る「言葉でメシを食っていく」とは。
「言葉で想いを伝える職業=ライター」だって安易に考えて、ライターになりたい!って言ったけど、本当のところ言葉で想いを伝えるってどういうことなんだろう?
ライターの仕事って実際は何するの?
と、疑問で頭がいっぱいだった私は、言葉を操るカツセマサヒコさん・阿部広太郎さんのお2人のお話を聞くために、小雨の降るみなとみらいの町を小走りで向かった。
- ”タイムラインの王子様” カツセマサヒコさん
- "企画書はラブレターである" 阿部広太郎さん
- 「言葉という誰にでも使えるものに想いを乗せることがライター(コピーライター)」
- とにかく真似する。それが上達への近道。
- out putする意識を持って、in putする。
- 言葉って強い。
”タイムラインの王子様” カツセマサヒコさん
「妄想ツイート」が話題で10代後半〜20代前半女子に大人気のライター。Twitterのフォロワーは9万人以上!
大学卒業後、大企業に就職し総務を担当。5年間の総務生活を経て、自身のブログがきっかけでweb系編集プロダクションへ転職。2017年にフリーライターとなる。
と、つらつらと書いたのですが…
"タイムラインの王子様"である所以をみて欲しいので、個人的にお気に入りのツイートをいくつかみてください!
冷静に考えて、とつぜん「充電~」って言いながら抱きついてくるタイプの女子に「はいはい」って言いながら頭なでたいだけの人生だった。
— カツセマサヒコ (@katsuse_m) 2017年4月8日
16時から2時間くらい昼寝して、心地よい気怠さ残したままキッチン行って、冷蔵庫あけて飲み物とろうとしたら彼女がぴとってくっついてきて「わたしも飲む」って言って、「ん」って言った後冷蔵庫しめずに扉に手かけたままキスして、ピーッピーッってブザーなって、それを合図にキス終える日曜したい
— カツセマサヒコ (@katsuse_m) 2017年6月4日
別れた恋人に「酔いのせいにして会いたいって言っちゃダメですか」ってLINEしたら「ダメです」と言われ「じゃあ雨のせいは?」って聞いたら「それならマシ」と返され、「じゃあそれで」って言って久しぶりに会えたと思ったら傘もささず飛び込んできて「バーカ」って突然言われる春先の雨の夜がいい
— カツセマサヒコ (@katsuse_m) 2017年3月13日
紹介したいツイート探していたら、カツセさんと本当に付き合ってるんじゃないかと、思い始めてきたので、この辺りでやめておきますね。
味気ない私のタイムラインに彩りを与えてくれるカツセさんですが、カツセさんの良さってツイートの内容だけではなくて、カツセさん自身にもあると思うのです。
普通、新卒で大企業に入ったら、「このまま会社の歯車になって死んでいくんだろうな〜」と思ってそのまま行動できずにいると思うんです。
でも、カツセさんはものすごく真面目に行動したし、それを続けた。
誰にでもできる「書くこと」だからこそ、突き抜けるのはものすごく大変で、でもそれに対して真面目に向き合った結果として「妄想ツイート」という武器が今ではできたのだと思います。
ツイートだけみていると、ほわっとした方に感じますが、実際に目の前にして、芯の太さとか アツさをとても感じました。
みなさんにもぜひ会って欲しい…!
"企画書はラブレターである" 阿部広太郎さん
大学生時代にアメリカンフットボールをやっていた阿部さんは「世の中に一体感を作りたい!」という想いで新卒で電通に入社したものの配属されたのは人事部。
1年目の時に、コピーライターという職に心奪われて、異動試験を受けコピーライターへの道を歩み始める。
東進ハイスクールのCMに起用した「今でしょ!」というセリフが2013年の流行語大賞となるなど、敏腕コピーライター。
じつは阿部広太郎(あべこー)さんにお会いするのは2度目でした。
以前にお会いした時に、言葉の選び方や言葉のあたたかさが好きすぎて、一目惚れしました。
(あと、声もすっごくかっこいいの!!)
電通だし、なんか性格きついんじゃないの?って思いがちなのですが(偏見←)、本当に気さくでアツい方です。
そんな、言葉のプロであるお二人のトークセッション。
ライターとして生きるとは? 言葉を企むとは? と、すごく考えさせられる時間になったので、その中で特に印象に残ったところを抜粋して紹介していきたいと思います。
「言葉という誰にでも使えるものに想いを乗せることがライター(コピーライター)」
お二人がお話しされていく中で、それぞれのお仕事に対する捉え方って、つまりはこういうことなんだと思うんです。
好きなことを書くだけだったらブログでいい。
でも、誰かに依頼されて、そのものの良さを言葉を介して伝えていく。伝えたい読者とクライアントの間を言葉を介して埋めていく。
それこそが、ライター(コピーライター)のお仕事。
言葉って、絶対に誰しもが使っているはず。
その言葉で伝えたい人たちに上手に届けられるかが、ライターとしての腕の見せ所であり、仕事として一番面白いところなんだなと感じました。
トークの中で阿部さんがおっしゃっていた「嬉しがられるおせっかいを言葉でサポートする」という言葉にライターとしての醍醐味が全て詰まっていると思います。
とにかく真似する。それが上達への近道。
以前もあべこーさんがおっしゃっていたのですが、「量の20代 質の30代」で、駆け出しの時は、とにかく量をこなす。
闇雲に量をこなすのではなくて、好きな書き手さんの文章の書き方を真似してみる。
真似しては改善して、また他の人の書き方を真似していく。
その積み重ねをして初めて自分の色が出てくる。
誰しもが使うことのできる「言葉」で勝負するからこそ、他の職業以上に「量」が必要になるんですよね。
out putする意識を持って、in putする。
私自身も最近感じているのですが、「人生ネタ探し」であると。
他の人と同じ1日24時間という時間を過ごしていて、inputできる量って限界があると思うんです。
でも、ライターという職業は、他の人よりも多くのoutputが必要になりますよね。
だからこそ、本を読むのでも、街を歩くのでも、「ここから何か誰かに伝えられる面白いネタないかな?」と意識を持たないと全てがただただ流れていってしまう。
正直、私自身もこれが上手くできなくて、困ってます…笑
言葉って強い。
言葉って誰しもが使う道具だからこそ、これを上手く使いこなせるようになると、強みになると思うんです。
もちろん、誰しもが使える分、突き抜けるのはものすごく大変なのだけど。
その大変さを乗り越える勇気と覚悟が持てたら、あとは真似してとにかく続けることなのかな?
このカツセさんとあべこーさんのトークセッションの前日にも、ライターの伊佐さんのお話を聞きに行っていたのですが、3人とも伝えてることは同じだったように感じます。
知れば知るほど、ライターの仕事は奥が深くて、ライターとして生きていきたいと強く思うようになる、そんな時間でした。
『企画でメシを食っていく』カツセマサヒコさん×阿部広太郎さんのトークイベント!
— 班目美紀 (まだらー) (@madara_152) 2017年6月25日
・例えばとつまりを繰り返す
・言葉という誰にでも出来ることに想いを乗せることがライター・コピーライター
・嬉しがられるお節介を言葉でサポートする
言葉を仕事にするって楽しいぞと改めて感じる時間でした! pic.twitter.com/Y4dTONxpGX
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